メアリー&マックス 感想
オススメ度:オトナなら感動間違いなし! アニメだけどコドモは退屈しちゃうと思う
オーストラリアのクレイアニメです
アニメですが淡々としたテンポでナレーション中心で進み絵的な活劇はなく、内容としてもかなりオトナ向けです
だけど、オトナなら必ず心が揺さぶられるとっても良い映画です
内向的でいじめられたりのオーストラリア在住の8歳の少女と
肥満に悩むアスペルガー症候群のアメリカ在住の44歳のおじさんが
文通する話しです
2人の人物を終始客観的視点と手紙を通しての内面を描いていく、文学的な映画です
それなのに固苦しくなく、価値観の押し付けもない軽い感じで進み
大仰な感動シーンもないまま
終わった後にはじんわり感動してしまう素晴らしい作品です
※以下、ネタバレ
この映画の注目すべき点は、物語の途中でメアリーは名声をマックスは巨万の富を得ることです
どちらかというと孤独で不幸な2人に物語としてハッピーな結末を一度提示するのです
見ている観客はここで、よかったねーと大部分の人が感じるところです
ところが2人ともあっさりそれらを手放してしまいます
その後、最初より状況が悪化してないか?というところまでいきますので、このあたりちょっと見てるのがつらいのです
そしてこの映画でもっとも素晴らしいラストシーンにつながります
物語の表面的にはバッドエンドなのに人物の内面的にはハッピーエンドという、感動と余韻が染み渡ります